
- 第20回 2016年度受賞作品一覧
- 第19回 2015年度受賞作品一覧
- 第18回 2014年度受賞作品一覧
- 第17回 2013年度受賞作品一覧
- 第16回 2012年度受賞作品一覧
- 第15回 2011年度受賞作品一覧
- 第14回 2010年度受賞作品一覧
- 第13回 2009年度受賞作品一覧
- 第12回 2008年度受賞作品一覧
- 第11回 2007年度受賞作品一覧
- 第10回 2006年度受賞作品一覧
- 第09回 2005年度受賞作品一覧
- 第08回 2004年度受賞作品一覧
- 第07回 2003年度受賞作品一覧
- 第06回 2002年度受賞作品一覧
- 第05回 2001年度受賞作品一覧
- 第04回 2000年度受賞作品一覧
- 第03回 1999年度受賞作品一覧
- 第02回 1998年度受賞作品一覧
- 第01回 1997年度受賞作品一覧
退職や転居等により氏名公表許諾未確認の方のお名前は割愛させていただきました。



各記事には関連キーワードを設定しています。
自転車・メガネ・子供・感激…などキーワードを入力してください ※複数は(カンマ区切り)
自転車・メガネ・子供・感激…などキーワードを入力してください ※複数は(カンマ区切り)
母親になったことで
第18回 2014年度 受賞作品
入賞作品
作者名: 高橋真依子
所属企業: ㈱玉 屋
入賞作品
作者名: 高橋真依子
所属企業: ㈱玉 屋
記事(紹介文)
育児休暇を終え、復職して少し経った頃の事です。
小さな女の子と男の子、そしてお父さんの3人のご家族が来店されました。
「いらっしゃいませ。プレゼントをお探しですか?」
「ママの誕生日プレゼント! ママ、このお店好きなんだよ~」
と、女の子が返してくださいました。
「これはどうかな?」
「こっちの方がママに似合うよ」
と一生懸命に選ぶ様子に、※FAとしてではなく、同じ母親として自分のことのように嬉しくなりました。お客様たちに喜んでいただきたい一心で、お母さんの好みやスタイルを細かにお聞きし、それに合う商品をたくさんご説明しました。無事3人の意見がストライプのブラウスに一致。
「ママ、チョコが好きだから、チョコもあげたい!美味しいチョコのお店はありますか?」
と女の子に尋ねられたので、すぐ近くの百貨店にある有名なチョコレートのお店をご紹介しました。でも頭の中で自分に置き換えて想像してみると、もし私が子どもからプレゼントを貰うなら有名なものや高級なものよりも一緒に楽しんで食べられるものがいいな、と思ったのです。
お見送りの際、「先ほどのお店以外にも、可愛いチョコや面白いチョコが売っている雑貨屋さんがあります。きっとお子様たちも楽しんでお母さんへのプレゼントを選んでいただけると思いますよ」と、そのお店までの道順をお父さんにご説明しました。
数十分経ったころ、別のお客様との接客でお店の奥にいると、先ほどの女の子が戻って来られました。
「どうしたの?」と声をかけると、
「チョコ買えたよ。可愛いチョコ! 私と弟の2人で選んだの。お姉ちゃん、ありがとう!」と、満面の笑顔で紙袋を見せてくれたのです。お店の前の通路ではお父さんと男の子が笑顔で手を振っていました。私は喜んでいただけたことへの安心感で涙が溢れそうになり、「よかったね。ママ、絶対に喜んでくれるよ!」と笑顔でお見送りをしました。
これまで育児と仕事の両立の厳しさに何度も心が折れそうになりました。でも母親になったことで見えてくる世界が広がったのだと、自分に少し自信が持てた出来事でした。「今の私だからこそ出来る接客」をして、たくさんのお客様に喜んでいただき、FAとして、そして母親としても日々成長していきたいと思っています。
※ FA・ファッションアドバイザー
小さな女の子と男の子、そしてお父さんの3人のご家族が来店されました。
「いらっしゃいませ。プレゼントをお探しですか?」
「ママの誕生日プレゼント! ママ、このお店好きなんだよ~」
と、女の子が返してくださいました。
「これはどうかな?」
「こっちの方がママに似合うよ」
と一生懸命に選ぶ様子に、※FAとしてではなく、同じ母親として自分のことのように嬉しくなりました。お客様たちに喜んでいただきたい一心で、お母さんの好みやスタイルを細かにお聞きし、それに合う商品をたくさんご説明しました。無事3人の意見がストライプのブラウスに一致。
「ママ、チョコが好きだから、チョコもあげたい!美味しいチョコのお店はありますか?」
と女の子に尋ねられたので、すぐ近くの百貨店にある有名なチョコレートのお店をご紹介しました。でも頭の中で自分に置き換えて想像してみると、もし私が子どもからプレゼントを貰うなら有名なものや高級なものよりも一緒に楽しんで食べられるものがいいな、と思ったのです。
お見送りの際、「先ほどのお店以外にも、可愛いチョコや面白いチョコが売っている雑貨屋さんがあります。きっとお子様たちも楽しんでお母さんへのプレゼントを選んでいただけると思いますよ」と、そのお店までの道順をお父さんにご説明しました。
数十分経ったころ、別のお客様との接客でお店の奥にいると、先ほどの女の子が戻って来られました。
「どうしたの?」と声をかけると、
「チョコ買えたよ。可愛いチョコ! 私と弟の2人で選んだの。お姉ちゃん、ありがとう!」と、満面の笑顔で紙袋を見せてくれたのです。お店の前の通路ではお父さんと男の子が笑顔で手を振っていました。私は喜んでいただけたことへの安心感で涙が溢れそうになり、「よかったね。ママ、絶対に喜んでくれるよ!」と笑顔でお見送りをしました。
これまで育児と仕事の両立の厳しさに何度も心が折れそうになりました。でも母親になったことで見えてくる世界が広がったのだと、自分に少し自信が持てた出来事でした。「今の私だからこそ出来る接客」をして、たくさんのお客様に喜んでいただき、FAとして、そして母親としても日々成長していきたいと思っています。
※ FA・ファッションアドバイザー